2020年東京都知事選の候補予定の皆さんへ

 泡沫と罵られマスコミから黙殺されている都知事選候補者に提案したい。

 都知事選では初手に BPOへの申し入れ を考えてみて欲しい。

 連名で記者会見の形を取れば、少なくとも門前払いはされず、審議が終わるまで各放送局には報道姿勢に相応の配慮ある報道を促せる可能性がある。

 前回の都知事選では、極めて重大な偏向報道が行われた。
 私など選挙期間中にテレビ局の取材を受けたが、その取材後には「選挙期間中には放送しない」と告げられた。

 人権である選挙権の行使はマスコミにとって視聴率稼ぎの材料でしかなかった。

 放送時のタイトルは「知られざるもう一つの都知事選」だった。

 

 

 我々の災害時の死と、利権に流れる巨額の税金と、氷河期世代の絶望と、ズタズタの未来を押し付けられる子供達の苦しみの回避のためだった選挙権の行使は、マスコミにとっては嘲笑と視聴率稼ぎの対象でしかなかった訳だ。

 

 政党やその支持団体による組織票でしがらみだらけの、形骸化した政治に一矢報いたい候補者の方々は多々いらっしゃると思われる。

 その皆さんに私のような思いをして欲しくない。

 公平公正な選挙でもって、人として同じ尊厳があると証明されて欲しい。

 

 私はその取材を一日受けたが、翌日の選挙期間最後の日曜日の取材は断った。特定3候補の誰も言わない氷河期世代救済という私の訴えがそのような差別的な報道をされれば、さらなる多くの私達の絶望につながると思ったからだ。

 

 結果として。
 私はその日曜日は各候補の応援演説に回った。市民の代弁者である候補が不公正な扱いを受けていたなら、その是正に動くのが当然だと思ったからだ。
自分の主張のためではなく市民のために動くのが都知事というものであり、都知事選は都知事としての振る舞いが問われるものと信じるからだ。

 

 そして突然取材対象を失ったそのテレビ局は、奇しくも同じように各候補を取材して回る事になったそうだ。

 私以外の黙殺され続けていた候補者が取材を受ける事になったのは、ほんの少しだけ良かったと思っている。

 

 どうか各候補には、この異様な状況に対するしたたかさと、都知事候補としての最善の振る舞いを心がけて頂きたい。

 皆、私達の苦しみの代弁者だから。

 

 その声が不公正な目に遭うのは市民の二重の苦しみである。
 平等の選挙権無き時代の、選挙権無き者の苦しみの声の黙殺を、再現してはならない。